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木 下 和 久

「うか」125号(2023年5月)
 新型コロナの扱いが2類から5類に変更になり、ほっとした感じです。この3年間、本誌の発行はほぼ年に2回の発行にとどまりました。これからは何とか正常な状態での発行が可能になるのではないかと期待されます。
 振り返ってみますと、本誌が創刊されたのは1997年4月で、最初は隔月刊でした。編集を担当されたのは宗助悦子さんという方で、18号分の編集を担当されました。その後平野桃子さんと宇田川幸子さんに引き継がれ、2006年4月から筆者が担当することになり、現在に至っていますが、筆者は既に90歳を迎えています。いつまでもこの作業を続けていけるか分かりませんので、若い元気な方にこの仕事を引き受けてもらえないかと考え、宮澤義文さんに後任をお願いすることになりました。なにとぞよろしくお願いします。
 本誌の顔ともいうべき表紙絵は岡稲子さんが、2000年8月からずっと23年間、毎回オリジナルのイラストをご提供くださっています。本当にありがとうございました。(木下 和久)

「うか」124号(2022年11月)
 新型コロナの第7波が猛烈な勢いで拡大していたとき、筆者自身がとうとうやられてしまいました。
 本誌の最終的な編集にかかろうとする矢先、いつもと違う体調の変化を感じました。直前に相模原市の合唱連盟による合唱祭が行われ、それに参加したときに感染したのではないかと考えられますが、感染は移動中の電車内であったかも知れません。
 体温の上昇はほんの微熱程度で、特徴は、喉の痛みと咳や痰でした。近所のクリニックでPCR検査を受けたら、妻と2人とも陽性。10日間は外出禁止ということで、おとなしく自宅療養としましたが、その後の回復もすっきりとは行きません。
 そんなことで本誌の発行を2週間遅らせましたが、コロナの流行状態に危険を感じて、さらに大幅に延期せざるを得ず、今に至りました。編集以外の作業は皆さんのご協力で、何とか発行作業を進めることができました。
 本当に、ご心配をおかけし、申し訳ありません。ありがとうございました。(木下 和久)

「うか」123号(2022年4月)
 当会では長年インデックス社のエヴェレスト点字プリンターを愛用しています。既に30年近く使用しているわけですが、あまり使用頻度が高くないとはいえ、機械的な損耗が蓄積しています。最近、紙送りのローラーが摩耗していると見えて、印刷された用紙の片方が枠にこすれた跡を残すようになりました。時には用紙があるのに、「用紙なし」という警告が発せられたりもします。このままではどうにもならなくなるのではと心配して、修理できる業者をネットで探したところ、静岡の清水にあるエクストラという会社が、このプリンターを扱っていて、修理もしてくれるということでした。連絡しましたところ、このプリンターは何度かバージョンアップされて、最新型はバージョン4ですが、われわれの使っているのはバージョン2で、すでにサポートは終了しているといいます。
 幸い、故障箇所は紙送りのゴムローラーで、これは新しいバージョンと互換性があり、何とか修理していただけましたが、ひやひやものでした。

「うか」122号(2021年10月)

 やっと新型コロナの流行が、収まり始めたような様子を示してきました。2019年の12月頃中国の武漢から発生したとされ、翌年の1月初めには緊急事態宣言が発出されました。それから何度も流行の波を越えて、やっと最近になって新規患者発生数がかなりの減少を示しているように見えます。このまま収まってしまうような生やさしいものではないかも知れません。緊急事態宣言が解除されたにもかかわらず、県や市の施設利用に関する制限は、なかなか解除されるような様子が見えません。関係者の皆さんはそれなりに警戒を緩めないのでしょう。早く元の普通の状態に戻ることを期待するのみです。
 私事になりますが、最近、シニアマンションに転居しました。いわゆる老人ホームよりは、元気な人達が生活することを期待している施設で、館内でのサークル活動なども活発に行われているようです。まだ入居して間がないので、詳しいことはこれからいろいろ分かってくるでしょう。いろいろな相談事の受付をしてくれるコンシェルジュや、看護師が常駐し、緊急時にも対応してくれます。食事は3食とも館内のレストランでとることもできるし、自分で調理することも出来ます。
 場所はJR相模線の上溝駅前ですが、相模線というのが単線のローカル線で電車の本数も少なく、あまり便利なところではありませんが、時刻表を確かめながら動くようにすれば、まあまあの生活は出来ます。
 すぐ近くの橋本駅では、既にリニア新幹線の駅の工事が始まっているというのがちょっとした楽しみです。

「うか」121号(2021年4月)
 この1年あまり、世の中は新型コロナウィルス一辺倒で、しかも、まだその先は全く見通しの立たない状態です。昨年10月に第120号を発行してから半年たち、何とか今号を発行できることになりましたが、次号が無事予定どおりに発行できるかどうかは分かりません。
 「案内」欄にありますように、『萬葉集釋注』第9巻・漢点字版が完成し、横浜市中央図書館に納入しました。この第9巻は11分冊で、その製本作業は㈲横浜トランスファ様のご厚意により、研修室を作業の場として利用させていただきました。十分な広さがあり、「密」になることなく安心して作業を行うことが出来ました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 この書籍には地図を主体とした図版が含まれており、これを触読可能にするために従来は立体コピー機を利用していましたが、一昨年立体プリンターを購入しました。発泡紙に熱を加えて線を浮き立たせるものですが、非常に鮮明な画像を浮き出させることが出来ます。視覚障害者に点字のみならず、図形が触読出来るよい手段が出来たものと思います。                           木下 和久
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